オリジナルTシャツを作るとき、「どのプリント方法を選べばいいの?」は最初に悩むポイントです。
プリント方法によって 価格・耐久性・発色・最低ロット数が大きく変わります。 間違った選び方をすると、「想像と違う仕上がりになった」「思ったより高くついた」というトラブルになりかねません。
本記事では、現在主流の 4つのプリント方法 を比較し、 用途・枚数別の最適解までわかりやすく解説します。
プリント方法 4種類の比較早見表
まず4つのプリント方法を一覧で比較します。★が多いほど高評価です。
| プリント方法 | 適合ロット | 価格 (少量) |
価格 (大量) |
発色 | 耐久性 | 素材対応 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| DTF | 1〜100枚 | ★★★★★ | ★★★ | ★★★★★ | ★★★★ | コットン・ポリ・混紡 ◎ |
| シルクスクリーン | 50枚〜 | ★★ | ★★★★★ | ★★★★ | ★★★★★ | コットン ◎ / ポリ △ |
| 昇華転写 | 1〜数十枚 | ★★★★ | ★★★★ | ★★★★★ | ★★★★ | ポリエステルのみ ◎ |
| インクジェット | 1〜数十枚 | ★★★★ | ★★ | ★★★★ | ★★★ | コットン白T ◎ / 濃色 △ |
DTFプリント(Direct To Film)とは
専用フィルムにインクを印刷し、それを熱と圧力で生地に圧着するプリント方式。 現在「小ロットオリジナルT」で主流の技術で、当店も全商品でこの方式を採用しています。
✅ メリット
- 1枚から低コストで発注できる(版代・初期費用なし)
- フルカラー対応・写真でもイラストでもOK
- コットン・ポリエステル・混紡 すべて対応
- 濃色・淡色どちらでも発色がきれい
- 細かいデザイン・グラデーションも再現可能
❌ デメリット
- 大量発注(100枚以上)ではシルクスクリーンよりやや高くなる
- 洗濯耐久はシルクスクリーンほど超長期ではない(50回程度)
- 触り心地が「フィルムの上に絵がある」感覚(薄手のシール感)
💰 価格イメージ(参考)
当店の場合、1枚 ¥1,500〜2,000 程度のプリント加算で、合計 ¥3,500〜5,500(送料込・税込)。
シルクスクリーンプリントとは
メッシュ状の版(スクリーン)にインクを通して生地に印刷する、昔ながらの王道方式。 ライブハウスのロゴT、企業ノベルティ、大型イベントT などで定番です。
✅ メリット
- 大量発注(100枚以上)で圧倒的に単価が下がる
- 洗濯耐久が極めて高い(数百回洗っても残る)
- インクの厚みがあり、味わいのある仕上がり
- 蛍光色・特殊インク(ラメ・蓄光)にも対応
❌ デメリット
- 1色ごとに版代がかかる(1色 数千円〜)
- 色数が多いほど高価(フルカラー写真は実質不可)
- 少量発注(〜30枚)はかえって高くなる
- 細かいグラデーションは再現困難
💰 価格イメージ(参考)
1色のシンプルロゴで100枚なら単価 ¥1,200〜1,500 程度。版代別途 ¥3,000〜5,000。
昇華転写プリントとは
昇華インクを生地の繊維に直接染み込ませる方式。スポーツユニフォーム・速乾Tで主に使われます。
✅ メリット
- 生地と一体化するため、プリント感がない(手触りなめらか)
- 写真・グラデーション再現性が高い
- 洗濯で色落ちしにくい
- 全面プリント(フルベタ)も可能
❌ デメリット
- ポリエステル100%でしか発色しない(最大の制約)
- 白い生地にしか向かない(濃色NG)
- コットンのお気に入りTには使えない
💰 価格イメージ(参考)
少量(10枚程度)でも単価 ¥2,000〜3,000 から。素材限定なので合う商品が限られます。
インクジェットプリント(DTG: Direct To Garment)とは
家庭用プリンターのように生地に直接インクを噴射する方式。少量・写真調プリントの先駆者。
✅ メリット
- 1枚から発注可能(DTFと同じ)
- 写真・グラデーション再現性が非常に高い
- 触り心地が良い(生地に染み込むため)
❌ デメリット
- 濃色生地での発色が苦手(白T推奨)
- 洗濯で徐々に色あせる(DTF・シルクより耐久性低め)
- ポリエステルとの相性が悪い
- 大量発注では割高
近年、DTFがDTGの上位互換として普及しているため、DTFを採用する個人EC が増えています。
ロット数別の最適解
何枚作るかによって、最適なプリント方法は変わります。下記を参考にしてください。
| ロット数 | 第1選択 | 理由 |
|---|---|---|
| 1〜10枚 (個人・家族用) |
DTF | 版代不要・1枚から発注可能。フルカラーで思い通りに。 |
| 10〜50枚 (サークル・クラスT) |
DTF | 多色デザイン・写真でもOK。版代無しで色数自由。 |
| 50〜100枚 (小規模イベント) |
DTF or シルクスクリーン (色数次第) |
1〜2色のシンプルデザインなら シルク。それ以外は DTF。 |
| 100枚以上 (大型イベント・販促) |
シルクスクリーン | 単価が大幅に下がる。版代を上回るメリットあり。 |
| ポリエステル素材限定 | 昇華転写 | 速乾・スポーツ用ならこれ一択。 |
なぜ かにのTシャツ屋さん は DTF を選んでいるのか
個人EC として、お客様のニーズを丁寧に拾うため、当店はあえて DTF 一本に絞っています。 その理由を3つご説明します。
理由1:1枚から作りたい人に応えるため
「1枚だけ家族用に作りたい」「サンプル1枚だけ試したい」というご要望は本当に多いです。 シルクスクリーンだと版代だけで数千円かかってしまい、現実的ではありません。 DTFは版代・初期費用ゼロで1枚から発注できる唯一の選択肢です。
理由2:素材の自由度を担保するため
お客様の用途は様々:普段着のコットンT、スポーツのドライT、季節物のポロシャツ etc. DTFは コットン・ポリエステル・混紡 すべてに対応するため、 商品ラインナップを限定する必要がありません。
理由3:イラスト・写真・ロゴ どれも美しく仕上げるため
DTFはフルカラー・グラデーション再現性が高く、お客様のデザインデータをそのまま美しく仕上げられます。 色数制限・版分けの手間がないため、デザイナーの方が作ったデータでも、Canva で初心者の方が作ったデータでも、同じクオリティで対応可能です。
もちろん DTF にもデメリットはあります。例えば、1,000枚以上の大量発注を想定する場合は、シルクスクリーン専門業者をおすすめすることもあります。 ただし、個人事業主様・サークル・小規模イベントなどの1〜100枚台の用途では、DTF が間違いなく最適解です。
よくある質問
DTFプリントとは何ですか?
Direct To Film(ダイレクト・トゥ・フィルム)の略。専用フィルムにインクを印刷し、それを熱転写で生地に圧着するプリント方式です。1枚から低コスト・フルカラー対応・コットン/ポリエステル両対応で、現在の小ロットオリジナルTで主流の技術です。
シルクスクリーンプリントは何枚から得?
一般的に50枚以上で単価メリットが出ます。版を作るための初期費用(1色あたり数千円)がかかるため、少量だとDTFのほうが安くなります。100枚以上の同じデザイン大量発注で最も力を発揮します。
昇華転写は何が苦手ですか?
昇華転写はポリエステル100%でしか発色しません。コットンには使えないため、Tシャツ素材の選択肢が狭くなります。また、白い生地でないとプリントの色が沈みやすいです。
なぜ かにのTシャツ屋さんは DTF を選んでいるのですか?
小ロット(1枚〜数十枚)対応・フルカラー・コットン/ポリ両対応・耐久性十分という点で、個人EC のお客様のニーズに最も合うからです。版代不要・初期費用ゼロでスタートできるため、お試し1枚から発注可能です。
DTFプリントの耐久性は大丈夫ですか?
通常の家庭洗濯(30〜40度・中性洗剤)で50回以上の洗濯に耐えます。シルクスクリーンほど超長期ではありませんが、Tシャツの実用寿命としては十分です。漂白剤・乾燥機の高温は避けてください。
プリント方法の価格を比較するとどうなりますか?
1〜10枚の少量発注ではDTFが圧倒的に安価です。50〜100枚以上の同デザイン大量発注では、シルクスクリーンが単価で逆転します。中間ロット(10〜50枚)は色数次第で変わります。
このガイドと一緒に確認できる根拠
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