少量・多色・追加注文の有無で、向く方式が変わります
1枚から数十枚の小ロット、フルカラー、色数が多いデザインならDTFプリントが第一候補です。単色に近い同一デザインを大量に作る場合はシルクスクリーン、白いポリエステル中心なら昇華転写、綿の風合いを重視するならインクジェットも候補になります。
- DTFはフィルムへ印刷して熱圧着、DTGは生地へ直接インクを吹き付ける方式です。
- 写真・グラデーション・多色ロゴを少量で作る場合は、版を作らないDTFが向いています。
- 最終判断には、枚数だけでなく生地素材、プリント面積、追加注文の可能性も必要です。
DTF・DTG・シルクスクリーン・昇華転写の比較表
一般的な向き不向きです。商品、生地色、デザイン面積によって条件が変わるため、注文時に最終確認します。
| 方式 | 少量注文 | 多色・写真 | 向く素材・用途 | 追加注文 |
|---|---|---|---|---|
| DTF | 1枚から向く | 得意 | 綿・ポリエステル・混紡の小ロット制作 | 1枚単位でも対応しやすい |
| DTG(インクジェット) | 少量に向く | 得意 | 綿中心。生地へ直接印刷した風合いを重視 | 条件を再確認 |
| シルクスクリーン | 少量は版代の影響あり | 色数ごとに版が必要 | 同一・少色デザインの大量注文 | 版の保管条件を確認 |
| 昇華転写 | 少量も候補 | 得意 | 白系ポリエステル、スポーツ用途 | 商品条件を再確認 |
判断の目安
DTFプリント:小ロットとフルカラーに強い
DTFは、専用フィルムに印刷したデザインを熱で生地に圧着する方式です。
版を作らないため、1枚からの制作、写真やグラデーション、多色ロゴのプリントに向いています。かにのTシャツ屋さんでも、小ロットのオリジナル制作ではDTFを中心に考えています。
- 1枚から相談しやすい
- フルカラーに向く
- 再注文しやすい
- 綿・ポリエステル系の幅広い商品で検討しやすい
シルクスクリーン:大量同一デザインに強い
シルクスクリーンは、色ごとに版を作ってインクを刷る方式です。
同じデザインを大量に作ると単価を下げやすい一方で、色数が多いデザインや少量注文では版代の影響が大きくなります。
- 大量注文に向く
- 単色や少ない色数に向く
- 版の保管や再注文条件を確認する
- 少量では割高になりやすい
昇華転写:白系ポリエステルの全面表現に強い
昇華転写は、インクを繊維に染み込ませるように表現する方式です。
ポリエステル素材との相性が強く、白系の生地やスポーツウェアで使われることがあります。綿素材や濃色生地では使い方に制限が出るため、商品選びとセットで確認します。
- ポリエステル素材向き
- 白系生地で発色しやすい
- スポーツ用途で候補になる
- 綿や濃色生地では制限がある
インクジェット:綿の自然な風合いを重視する場合に候補
インクジェットは、生地へ直接インクを吹き付ける方式です。
綿素材の自然な風合いを出しやすい一方で、濃色生地や発色、下地処理などの確認が必要になります。仕上がりの好みが分かれるため、用途に合わせて検討します。
- 綿素材との相性を確認する
- 自然な風合いを出しやすい
- 濃色生地は条件確認が必要
- 写真表現は仕上がり見本を確認する
迷ったら「枚数・色数・素材・追加注文」で決める
プリント方式は、名前だけで選ぶよりも、注文条件を並べると判断しやすくなります。
少量で色数が多いならDTF、大量で単色に近いならシルクスクリーン、白いポリエステルなら昇華転写、綿の自然な質感ならインクジェットも候補、という考え方が基本です。
- 1枚だけ作るか
- 同じデザインを何枚作るか
- 色数が多いか
- 使う素材は何か
- 追加注文の可能性があるか
注文前チェック
- 作りたい枚数が決まっている
- デザインの色数や写真の有無を確認している
- 使いたいTシャツ素材が決まっている
- 後から追加注文する可能性を考えている
- 仕上がりの見え方を実績写真や商品ページで確認している
失敗しやすいポイント
- プリント方式名だけで決める。枚数、色数、素材を見ないと、合う方式は判断できません。
- 大量注文と1枚注文を同じ基準で比べる。少量と大量では、向いている方式や費用の考え方が変わります。
- 素材との相性を確認しない。ポリエステル、綿、混紡では、発色や風合いの出方が変わります。
この記事の確認元
- このガイドは、かにのTシャツ屋さんで扱う小ロット制作、DTFプリントの相談内容、商品ページで案内している素材情報をもとに整理しています。
- 方式ごとの特徴は、Tシャツ制作で一般的に確認される枚数、色数、素材、再注文のしやすさという観点で比較しています。
- 最終的な向き不向きは、実際のデザイン、プリントサイズ、商品素材、希望納期を見て確認します。
よくある質問
DTFプリントはどんな注文に向いていますか?
1枚から数十枚の小ロット、写真やグラデーション、多色ロゴ、追加注文の可能性がある制作に向いています。
DTFとDTGの一番大きな違いは何ですか?
DTFは専用フィルムへ印刷して生地へ熱圧着し、DTGはインクを生地へ直接吹き付けます。素材、風合い、濃色生地への対応条件が違うため、商品とデザインを見て選びます。
シルクスクリーンはいつ選べばいいですか?
同じデザインを大量に作る場合や、色数が少ないデザインでは候補になります。少量では版代の影響を確認します。
ポリエステルTシャツにもプリントできますか?
商品や方式によって確認が必要ですが、DTFや昇華転写など、ポリエステル素材で検討しやすい方法があります。
どの方式を選べばよいか分からない場合はどうすればいいですか?
枚数、素材、使う日、デザイン画像をもとに相談できます。方式名より、作りたい内容から整理するのがおすすめです。
仕上がりと注文の進め方を確認する
方式名が分からなくても相談できます
作りたい枚数、使う日、デザイン画像、希望するTシャツの雰囲気が分かれば、向いている作り方を一緒に整理できます。